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蕁麻疹

蕁麻疹(じんましん)は、皮膚の一部が突然赤く盛り上がり、強い痒みを伴う非常に身近な皮膚のトラブルです。伊東市のよこやまファミリークリニックでは、こうした急な皮膚の症状に対して、救急科専門医としての視点と、地域に根ざしたアレルギー皮ふ科・小児科としての経験を活かした診療を行っています。多くの蕁麻疹は数時間から1日以内に跡形もなく消えるのが特徴ですが、中には激しい痒みが続いたり、何度も繰り返したりして日常生活に支障をきたすケースも少なくありません。

私たちのクリニックでは、単に痒みを抑えるだけでなく、患者さんの背景にある生活習慣やアレルギーの原因を丁寧に探り、お一人おひとりに適した治療方針を提案いたします。また、伊東駅徒歩1分という立地を活かし、お仕事帰りやお出かけの際、あるいは小さなお子さんの急な発疹にも柔軟に対応できる体制を整えています。血液1滴で41項目のアレルギーを即日判定できるドロップスクリーン検査も導入しており、原因を早期に特定したいというニーズにもお応えしています。

蕁麻疹の症状について

蕁麻疹の最も代表的な症状は、皮膚が蚊に刺されたようにぷっくりと盛り上がる「膨疹(ぼうしん)」です。大きさは数ミリ程度の小さなものから、それらが融合して地図状に広がる大きなものまで様々です。これに伴い、眠れないほどの強い痒みや、焼けるような熱感、チクチクとした痛みを感じることもあります。

蕁麻疹には他の皮膚疾患とは異なる大きな特徴があります。それは、発疹が出現してから数時間、長くても24時間以内には跡形もなく消えてしまうという点です。しかし、いったん消えても別の場所に次々と現れることがあり、一見するとずっと続いているように感じられる場合もあります。また、皮膚の深い部分が腫れる「血管性浮腫(けっかんせいふしゅ)」を伴うと、まぶたや唇が大きく腫れ上がり、消えるまでに数日かかることもあります。

注意が必要なのは、皮膚の症状だけでなく全身の症状を伴う場合です。以下のような症状が同時に現れた場合は、アナフィラキシーという重篤な状態である可能性があるため、迅速な医療対応が求められます。当院では救急科専門医が在籍しており、こうした緊急性の高い事態にも的確な判断と処置を行えることが強みです。

  • 声がかすれたり、のどの違和感がある
  • 息苦しさやゼーゼーという呼吸音がする
  • 腹痛や吐き気、下痢を伴う
  • 血圧が下がり、意識が遠のくような感じがする

皮膚の赤みや腫れについては、当院の「皮膚の赤みや腫れ(アレルギー・炎症)」のページでも詳しく解説していますので、併せてご覧ください。

蕁麻疹の原因について

蕁麻疹が起こるメカニズムは、皮膚にあるマスト細胞(肥満細胞)という細胞から、ヒスタミンなどの痒み物質が放出されることにあります。この物質が毛細血管に作用して血液中の水分を漏れ出させ、皮膚を腫らしたり神経を刺激して痒みを引き起こしたりします。原因は大きく分けて、アレルギー性と非アレルギー性の2つに分類されます。

アレルギー性の原因

特定の物質に対して免疫反応が過剰に働くことで起こります。原因物質を摂取、吸入、あるいは接触してから30分以内に発症することが多いのが特徴です。

  • 特定の食品(卵、牛乳、小麦、そば、エビ、カニなどの甲殻類、果物など)
  • 薬品(抗生物質や解熱鎮痛剤など)
  • 植物の花粉や動物の毛
  • 昆虫の毒(ハチに刺された際など)

非アレルギー性の原因

物理的な刺激や、体調不良などが引き金となって起こります。実は、蕁麻疹の約7割から8割は特定の原因がはっきりしない「特発性(とくはつせい)」であり、毎日の疲れやストレス、感染症などが複雑に絡み合って発症していると考えられています。

  • 物理的刺激(衣類の摩擦、圧迫、寒冷、温熱、日光など)
  • 発汗刺激(運動や入浴などで汗をかいた際)
  • 疲労、睡眠不足、精神的なストレス
  • 風邪などのウイルス感染、細菌感染
  • 慢性的な内臓疾患や自己免疫に関連するもの

当院では、原因を特定するために丁寧なカウンセリングを行います。「何を食べたか」「何をしたときに出たか」といった詳細な記録が診断の助けになります。アレルギーが疑われる場合には、指先からの少量の採血で結果が分かるドロップスクリーン検査をご案内することもあります。詳細は「アレルギー科」のページを参照してください。

蕁麻疹の病気の種類について

蕁麻疹は、その経過や誘因によっていくつかのタイプに分けられます。ご自身の症状がどのタイプに近いかを知ることは、適切な対処法を見つける第一歩となります。

1. 急性蕁麻疹

発症してから1ヶ月以内に治まるものを指します。多くの場合、数日から1、2週間で改善が期待できます。風邪などの感染症の後や、食べ物・薬によるアレルギー反応で見られることが多いタイプです。

2. 慢性蕁麻疹

ほぼ毎日、場所を変えながら発疹が出現し、1ヶ月以上続く状態を指します。夕方から夜にかけて悪化することが多く、数ヶ月から数年にわたることもあります。特定の刺激ではなく、体質や日々の体調、自律神経の乱れが影響しているケースが多く見られます。

3. 物理性蕁麻疹

特定の刺激を受けたときだけ現れるものです。冷たい風に当たった際に出る「寒冷蕁麻疹」、熱いお湯や日光によるもの、ベルトや下着による「機械的蕁麻疹」などがあります。刺激を取り除けば、通常は短時間で消失します。

4. コリン性蕁麻疹

入浴、運動、緊張などで汗をかいた際に出る、比較的小さなブツブツとした蕁麻疹です。若い世代に多く、ピリピリとした痛みを感じることもあります。汗の刺激が関係しているため、夏場やスポーツをされる際に出やすいのが特徴です。

突発的な症状については、当院の「突発的な蕁麻疹(アレルギー反応)」のページでも解説しています。

蕁麻疹の治療法について

蕁麻疹の治療の基本は、痒みの原因となるヒスタミンの働きを抑える抗ヒスタミン薬の内服です。一度薬を飲んで症状が消えたからといって、すぐに服用をやめてしまうと再発することが多いため、医師の指示通りに継続することが大切です。

内服薬による治療

現在は、眠気などの副作用が少ない第2世代の抗ヒスタミン薬が主流となっています。お仕事や運転をされる方、勉強を頑張っている学生さんなど、それぞれのライフスタイルに合わせたお薬を選択します。1種類の薬で十分な効果が得られない場合は、お薬の量を調整したり、別の種類のお薬を組み合わせたりすることもあります。

原因の回避と生活習慣の改善

アレルギーの原因がはっきりしている場合は、それを避けることが最も確実な対策です。また、慢性的な蕁麻疹の場合は、過労やストレス、睡眠不足を避けることが、症状の緩和を目指す上で非常に重要です。バランスの取れた食事や十分な休息を心がけることで、体の過敏性を抑えていきます。

補助的な治療

痒みが強く皮膚が熱を持っている場合は、保冷剤などで軽く冷やすことで一時的に楽になることがあります。ただし、寒冷刺激で蕁麻疹が出る方は逆効果になりますので注意が必要です。また、必要に応じて痒み止めの外用薬(塗り薬)を補助的に使用することもあります。

皮膚のかゆみ全般でお困りの方は、「皮膚のかゆみ」のページもご参照ください。

蕁麻疹についてのよくある質問

Q1. 蕁麻疹はお風呂に入っても大丈夫ですか?

A1. 温まると血行が良くなり、ヒスタミンが放出されやすくなるため、痒みが強くなる傾向があります。症状がひどいときは、長湯は避けて、ぬるめのシャワー程度にとどめておくことをお勧めします。特に温熱蕁麻疹やコリン性蕁麻疹の方は注意が必要です。

Q2. 子どもの蕁麻疹も診てもらえますか?

A2. はい、もちろんです。当院には小児科専門医も在籍しており、小さなお子さんの皮膚症状からアレルギー相談まで幅広く対応しています。お子さんは痒みを我慢できず、かき壊して細菌感染を起こす「とびひ」になることもあるため、早めの受診が大切です。詳しくは「小児科」のページをご覧ください。

Q3. 食べ物のアレルギー検査はすぐできますか?

A3. 当院では、指先からのわずかな血液で41項目を一度に調べることができるドロップスクリーン検査を導入しています。30分程度で結果が判明するため、お忙しい方でもその日のうちに原因のヒントを知ることが可能です。検査の適応については診察時に医師とご相談ください。

Q4. 蕁麻疹は人にうつりますか?

A4. 蕁麻疹はあくまでご自身の体内の反応ですので、他の方に感染することはありません。ただし、原因がウイルス感染(風邪など)に伴うものである場合、そのウイルス自体が他の方にうつる可能性はあります。

院長より

「たかが蕁麻疹、されど蕁麻疹」です。ちょっとした痒みであっても、それが毎日続いたり、広範囲に広がったりすると、集中力が削がれ、夜もぐっすり眠れなくなるなど、心身ともに疲弊してしまいます。私は救急科専門医として、多くのアナフィラキシーや重症の過敏症を診てきました。その経験から、単なる痒みとして片付けるのではなく、その裏に隠れた重篤なサインを見逃さないこと、そして患者さんの不安にしっかりと寄り添うことを大切にしています。

伊東市周辺にお住まいの皆さまや、駅を利用される皆さまが、皮膚のトラブルで困ったときに「よこやまファミリークリニックに行けば安心だ」と思っていただけるような場所でありたいと考えています。当院は伊東駅徒歩1分のサンタイビル2階にあり、駐車場補助もございますので、お車でも安心してお越しいただけます。

特に慢性的な蕁麻疹に悩まされている方は、「いつ治るのだろう」と不安になられることも多いはずです。現代の医療では、多くの蕁麻疹を的確にコントロールできるようになっています。焦らず、じっくりと一緒に症状の緩和を目指していきましょう。お一人で悩まず、どうぞお気軽に私たちにご相談ください。丁寧な診察と、先進的なアレルギー検査などを組み合わせ、あなたに合った解決策を共に見つけていきます。

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