湿疹・ただれ
静岡県伊東市の「よこやまファミリークリニック」では、湿疹やただれといった日常的な皮膚のトラブルに対して、原因の追及から症状の緩和まで丁寧に対応しています。JR伊東駅から徒歩1分の場所に位置し、お忙しい方や急な症状にお困りの方も受診しやすい体制を整えています。当院には救急科専門医や認定内科医、さらに小児科専門医も在籍しており、小さなお子さんからご高齢の方まで、全身の状態を考慮した的確な診断が可能です。また、アレルギーが原因と思われる場合には、指先からの少量の採血で即日に結果がわかるドロップスクリーン検査を導入しており、迅速な原因特定に努めています。湿疹やただれは「単なる肌荒れ」と放置されがちですが、強いかゆみによるストレスや、かき壊しによる二次感染のリスクもあるため、早期の適切なケアが大切です。私たちのクリニックでは、患者さんの生活スタイルに合わせたスキンケア指導を含め、健やかな肌を取り戻すためのお手伝いをいたします。
湿疹・ただれの原因
湿疹やただれが生じる背景には、私たちの皮膚が持つバリア機能の低下と、外部からの刺激が複雑に絡み合っています。一言に「湿疹」と言っても、そのきっかけは人によって千差万別です。当院では問診を重視し、どのような状況で症状が悪化したのかを詳しく伺うことで、根本的な原因を探ります。
外部からの物理的・化学的刺激
日常生活の中には、皮膚への刺激となる物質が数多く存在します。これらが皮膚に触れることで炎症が引き起こされます。
- 洗剤、石鹸、シャンプーなどの化学物質による刺激
- 金属(ネックレス、腕時計など)による接触
- 衣類の摩擦や、特定の植物への接触
- 日光(紫外線)によるダメージ
特定の物質に触れた場所に限定して赤みやブツブツが出る場合は、接触皮膚炎(かぶれ)の可能性が高くなります。心当たりのある物質があれば、診察時にお伝えください。
接触皮膚炎の詳細は「接触皮膚炎(かぶれ)」のページを参照してください。
皮膚の乾燥とバリア機能の低下
皮膚の表面にある角質層は、外部の刺激から体を守る「バリア」の役割を果たしています。しかし、加齢や空気の乾燥、過度な洗顔などによってこのバリアが壊れると、少しの刺激でも湿疹が出やすくなります。
- 冬場の湿度の低下による乾燥
- 加齢に伴う皮脂分泌量の減少
- 熱すぎるお風呂への入浴や、ナイロンタオルでのこすりすぎ
特にご高齢の方は、すねや腰回りが粉を吹いたように乾燥し、そこから強いかゆみを伴う湿疹に発展することが多く見られます。
乾燥による症状については「皮膚の乾燥・粉吹き」のページをご覧ください。
アレルギー反応と体質
特定の物質に対して免疫システムが過剰に反応することで湿疹が起こります。食べ物、花粉、ダニ、ペットの毛などが原因となることがあります。当院ではアレルギー検査も実施しており、原因の特定をサポートしています。
アレルギー検査の詳細は「アレルギー科」のページでご確認いただけます。
湿疹・ただれによって引き起こされる病気
湿疹やただれは、単一の病名ではなく、皮膚の炎症状態を指す言葉です。放置したり、不適切な自己判断で市販薬を使い続けたりすると、以下のような特定の疾患へ進行、あるいは悪化することがあります。
アトピー性皮膚炎
もともとアレルギーを起こしやすい体質の方や、皮膚のバリア機能が弱い方に多く見られる慢性的な湿疹です。かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返すのが特徴で、顔や肘の内側、膝の裏などに左右対称に現れる傾向があります。適切な治療とスキンケアの継続が症状のコントロールには不可欠です。
詳しい内容は「アトピー性皮膚炎」のページを参照してください。
皮脂欠乏性湿疹
皮膚の乾燥(ドライスキン)が進行し、ひび割れや赤み、強いかゆみが生じる状態です。特に冬場に多く、かきむしることで「ただれ」の状態になり、さらに細菌感染を起こすこともあります。保湿剤によるバリア機能の補強が極めて重要です。
詳細は「皮脂欠乏性湿疹」のページを参照してください。
脂漏性(しろうせい)皮膚炎
頭皮や鼻の周りなど、皮脂の分泌が盛んな場所に起こる湿疹です。皮膚の常在菌であるマラセチアというカビの一種が関与していると考えられています。赤みとともに、カサカサしたフケのようなものが付着するのが特徴です。ストレスや睡眠不足も悪化の要因となります。
とびひ(伝染性膿痂疹)
湿疹やかぶれ、虫刺されなどをかき壊した傷口に、細菌が入り込んで感染を起こした状態です。水ぶくれができたり、皮膚がじゅくじゅくとただれたりします。その分泌液が触れることで、火事の飛び火のように周囲や他人に広がるため、早急な抗菌薬治療が必要です。特にお子さんに多く見られます。
お子さんの症状については「とびひ(伝染性膿痂疹)」のページを参照してください。
湿疹・ただれの処置や治療法
当院では、現在の炎症を鎮める「対症療法」と、再発を防ぐための「原因除去・スキンケア」の両面から治療を行います。救急科専門医としての視点から、全身の重症度を素早く判断し、必要な処置を迅速に選択します。
外用薬による治療(塗り薬)
皮膚の炎症を抑えるためには、外用薬が基本となります。症状の強さや部位に合わせて、適切なお薬を選択します。
- ステロイド外用薬・・炎症を強力に鎮め、赤みやかゆみを改善します。部位によって吸収率が異なるため、医師の指示通りに使用することが大切です。
- 非ステロイド性抗炎症薬・・炎症が軽い場合や、顔などのデリケートな部位に使用することがあります。
- 保湿剤・・ワセリンやヘパリン類似物質などを用いて、低下したバリア機能を補い、刺激から肌を守ります。
内服薬による治療(飲み薬)
かゆみが強く、夜眠れない場合やかき壊してしまう場合には、飲み薬を併用することがあります。
- 抗ヒスタミン薬・・かゆみを引き起こす物質の働きをブロックし、不快な症状を和らげます。
- 抗菌薬・・ただれがひどく、細菌感染(とびひなど)を併発している場合に使用します。
ドロップスクリーン検査(原因の特定)
当院では、指先からのわずかな採血で、41項目のアレルギー原因を調べることができるドロップスクリーン検査を実施しています。30分程度で結果がわかるため、何度も来院する負担が少ないのが特徴です。特にお子さんや、針を刺す採血が苦手な方に適しています。
日常生活でのスキンケア指導
お薬で一時的に良くなっても、生活環境が変わらなければ再発してしまいます。私たちは以下のような具体的なアドバイスも行っています。
- 石鹸をしっかり泡立てて、手で優しく洗う(こすらない)
- お風呂上がりは3分以内に保湿剤を塗る
- 爪を短く切り、寝ている間の無意識なかき壊しを防ぐ
- 室内の湿度を50〜60%に保つ
湿疹・ただれについてのよくある質問
Q1. 湿疹と蕁麻疹はどう違うのですか?
A1. 湿疹は皮膚の表面で炎症が起き、赤みやブツブツが数日間続くことが多いです。一方、蕁麻疹は皮膚の深い部分で一時的に腫れが生じるもので、通常は数時間以内、長くても24時間以内に跡形もなく消えるのが特徴です。当院ではどちらの診断も可能です。
蕁麻疹については「蕁麻疹」のページを参照してください。
Q2. 赤ちゃんに湿疹が出ていますが、ステロイドを使っても大丈夫ですか?
A2. はい。乳幼児の皮膚は薄いため、吸収率を考慮した適切な強さのステロイドを短期間使用することで、炎症を早く鎮めることができます。放置してかき壊し、とびひなどの感染症になるリスクの方が高いため、医師の管理下で使用することをお勧めします。当院には小児科専門医も在籍しておりますので、安心してお連れください。
Q3. 市販の薬を塗っても治りませんが、受診したほうが良いですか?
A3. 市販薬で数日様子を見ても改善しない場合や、範囲が広がっている場合は受診をお勧めします。原因が「真菌(カビ)」や「ウイルス」であった場合、一般的な湿疹の薬(ステロイドなど)を塗ると逆に悪化してしまうことがあるため、正確な診断が必要です。
Q4. ただれた部分から液が出ていますが、どう処置すればいいですか?
A4. じゅくじゅくと浸出液が出ている場合は、バリア機能が大きく損なわれている状態です。ご自身でガーゼなどを当てて塞ぐと、かえって細菌が繁殖することもあります。流水で優しく洗い流し、清潔な状態で早めに当院へご相談ください。適切な外用薬と処置方法をお伝えします。
院長より
「湿疹くらいで病院へ行ってもいいのだろうか」とためらわれる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、皮膚の不快なかゆみや痛みは、集中力の低下や睡眠不足を招き、生活の質(QOL)を大きく下げてしまうものです。また、私は救急科専門医として多くの重症患者さんを診てきた経験から、一見ただの湿疹に見えても、その背景に全身性の疾患やアナフィラキシーのような緊急を要する状態が隠れていないか、常に広い視野を持って診察にあたっています。静岡県伊東市の地域医療を担う立場として、伊東駅前という通いやすい場所で、皆さんの「お肌のかかりつけ医」でありたいと考えています。当院には小児科専門医もおりますので、お子さんの「あせも」や「乳児湿疹」から、ご高齢の方の「乾燥によるかゆみ」まで、ご家族全員の健やかな肌を守るお手伝いをさせていただきます。お肌のことで少しでも気になることがあれば、どうぞお気軽によこやまファミリークリニックへお越しください。
