慢性肝炎
静岡県伊東市のよこやまファミリークリニックでは、健康診断で肝機能の数値を指摘された方や、長く続く体調不良にお悩みの方の診療を行っています。慢性肝炎とは、肝臓の細胞で6ヶ月以上の長い期間にわたって炎症が続いている状態を指します。肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、炎症が進行していても自覚症状が出にくいという特徴があります。
そのまま放置してしまうと、肝臓が硬くなる「肝硬変」や、命に関わる「肝がん」へと進行してしまう恐れがあるため注意が必要です。伊東駅徒歩1分の当院では、救急科専門医や認定内科医の視点から迅速かつ丁寧な診断を心がけています。適切な検査とライフスタイルに合わせたアドバイスで、患者さんの健康な未来を守るお手伝いをいたします。
当院は駐車場補助もあり、お車でも電車でも通いやすい環境を整えています。肝臓の数値が少し高いだけだからと後回しにせず、まずは一度ご相談ください。私たちは、患者さんが抱える不安に寄り添い、その後の経過(予後)を良好に保つための的確なサポートを継続して提供してまいります。
慢性肝炎の症状について
慢性肝炎の大きな特徴は、初期段階ではほとんど自覚症状が現れないことです。多くの患者さんは、職場や地域の健康診断で肝機能の異常を指摘されて初めて病気の可能性に気づきます。
詳細については「健診異常値(血糖・肝機能・脂質など)」のページを参照してください。
肝臓の炎症が徐々に進行していくと、以下のような症状が少しずつ見られるようになることがあります。
- 全身の重だるさや疲れやすさ・・倦怠感
- 食欲がわかない、あるいは低下する・・食欲不振
- 吐き気や右上腹部の鈍い痛み・・腹部違和感
- 皮膚や白目が黄色っぽくなる・・黄疸(おうだん)
- 皮膚にかゆみを感じる・・胆汁うっ滞の症状
- 手のひらが赤くなる・・手掌紅斑(しゅしょうこうはん)
これらの症状が出現しているときは、肝機能がかなり低下しているサインかもしれません。特に「以前より疲れが取れにくくなった」と感じる場合は、単なる加齢や過労と考えず、血液検査を受けることをお勧めします。
また、急激な悪化が見られる場合には、迅速な対応が不可欠です。よこやまファミリークリニックでは、急な体調不良にも柔軟に対応できる体制を整えています。
内科診療の詳細については「総合内科」のページを参照してください。
慢性肝炎の原因について
慢性肝炎を引き起こす原因は一つではありません。原因を特定することは、その後の治療方針を決定する上で最も重要なステップとなります。
ウイルスによる感染
日本における慢性肝炎の多くは、ウイルス感染によるものです。主なものにB型肝炎ウイルス(HBV)とC型肝炎ウイルス(HCV)があります。これらは血液や体液を介して感染し、肝臓にすみついて炎症を引き起こし続けます。
生活習慣の影響
近年、ウイルス性肝炎に代わって急増しているのが、お酒の飲みすぎや食べすぎによる肝炎です。特に「非アルコール性脂肪肝炎(NASH)」は、お酒を飲まない人でも肥満や糖尿病などの背景から進行するため、現代病の一つとして注目されています。
関連する内容については「脂肪肝」のページを参照してください。
自己免疫の異常
本来、外敵から体を守るはずの免疫システムが、自分自身の肝細胞を誤って攻撃してしまう病気があります。自己免疫性肝炎などがこれに該当し、中高年の女性に多く見られる傾向があります。
薬剤や化学物質
常用しているお薬やサプリメント、健康食品などが原因で肝機能に障害が出る場合があります。これを薬剤性肝障害と呼びます。新しいお薬を飲み始めてから数値が悪化した場合は、この可能性を疑います。
慢性肝炎の病気の種類について
慢性肝炎は、その原因や病態によっていくつかの種類に分類されます。当院では、血液検査や超音波検査を用いて、どのタイプに該当するかを丁寧に診断いたします。
1. C型慢性肝炎
C型肝炎ウイルスによって起こります。かつては治りにくい病気とされていましたが、現在は飲み薬による先進的な治療によって、ウイルスを体から排除できる可能性が非常に高くなっています。
2. B型慢性肝炎
B型肝炎ウイルスが原因です。ウイルスを完全にゼロにすることは難しい場合もありますが、ウイルスの増殖を抑えるお薬を使用することで、肝がんへの進行を高い確率で防ぐことができます。
3. 非アルコール性脂肪肝炎(NASH)
メタボリックシンドロームとの関わりが深く、脂肪肝から炎症へと進んだ状態です。放置すると肝硬変になるリスクがあるため、食事療法や運動療法、内科的なアプローチが欠かせません。
メタボについては「メタボリックシンドローム」のページを参照してください。
4. 自己免疫性肝炎(AIH)
免疫の暴走が原因で起こる肝炎です。診断には特殊な血液検査や、時には専門病院での精密検査が必要になります。ステロイドなどを用いて炎症を抑える治療が中心となります。
5. 原発性胆汁性胆管炎(PBC)
肝臓の中を通る細い胆管(胆汁の通り道)が壊されていく病気です。初期は無症状ですが、進行すると黄疸やかゆみが出ます。飲み薬によるコントロールが可能です。
慢性肝炎の治療法について
治療の最終的な目標は、肝細胞の炎症を鎮め、肝硬変や肝がんへの進展を食い止めることです。原因に合わせたオーダーメイドの治療を提案いたします。
抗ウイルス療法
ウイルスが原因の場合は、ウイルスそのものを攻撃する治療を行います。
- DAA製剤(直接作用型抗ウイルス薬)・・C型肝炎に対して使用する飲み薬です。
- 核酸アナログ製剤・・B型肝炎ウイルスの増殖を抑えるための継続的な服用薬です。
これらの治療により、多くの患者さんが症状の落ち着いた状態(寛解)やウイルスの排除を目指せるようになっています。
生活習慣の改善と薬物療法
脂肪肝やアルコールが原因の場合、基本となるのはライフスタイルの見直しです。
- 食事の栄養バランス調整とカロリー制限・・肝臓への脂肪蓄積を減らします。
- 適度な有酸素運動の継続・・代謝を促し、肝機能を改善させます。
- 禁酒や節酒の徹底・・アルコールによる直接的な肝ダメージを抑えます。
生活習慣の改善が難しい場合や、すでに炎症が強い場合には、肝臓を保護するお薬(肝庇護剤)を併用することもあります。
免疫抑制療法
自己免疫性肝炎などの場合は、過剰な免疫反応を抑えるためにステロイド薬や免疫抑制剤を使用します。これらは副作用のチェックが必要なため、定期的な通院と細やかな血液検査が非常に重要です。
慢性肝炎についてのよくある質問
Q1. お酒を全く飲まないのに肝炎になると言われました。なぜですか?
A1. お酒を飲まなくても、食べすぎや運動不足による「脂肪肝」から炎症が起きる「NASH(非アルコール性脂肪肝炎)」という病気があります。これは現代の日本人に非常に増えている原因の一つです。
Q2. 血液検査で数値が少し高いだけなら、様子を見ても大丈夫ですか?
A2. 肝臓はダメージを受けていても症状が出にくいため、数値の異常は体からのサインです。放置すると静かに進行するため、早めに受診して原因を特定することが大切です。
Q3. 治療を始めれば、以前のような健康な肝臓に戻りますか?
A3. 炎症の段階であれば、原因を取り除くことで肝機能の改善が期待できます。ただし、肝硬変のように組織が硬くなってしまうと元に戻るのが難しいため、早期治療が鍵となります。
Q4. 慢性肝炎の検査にはどのくらいの時間がかかりますか?
A4. 基本的な血液検査であれば数日で結果がわかります。当院では腹部超音波検査も行っており、肝臓の形態や脂肪の付き具合をその場で確認することが可能です。
院長より
肝臓の病気は、ご自身で不調を感じたときにはすでに病状が進んでいることが少なくありません。だからこそ、私たちは健康診断の結果を大切にしていただきたいと考えています。よこやまファミリークリニックでは、救急科専門医および認定内科医としての経験を活かし、幅広い視点から患者さんの全身状態を把握するよう努めています。
伊東駅前という利便性の高い場所で診療を行っているのは、地域の皆さんが「少し気になるな」と思ったときに、いつでも気軽に立ち寄っていただける存在でありたいという願いからです。私たちは、難しい医学用語を並べるのではなく、患者さんの今の状態を平易でわかりやすい言葉でお伝えすることを大切にしています。
肝臓の数値に不安がある方、ご家族に肝臓病の方がいて心配な方など、どのような小さなお悩みでも構いません。当院では生活習慣病のサポートから高度な検査まで、一人ひとりに適した丁寧な診療を提供いたします。
伊東市の皆さんの健康を守るパートナーとして、私たちは誠実に医療に向き合ってまいります。駐車場補助もございますので、安心してお越しください。皆さんのご来院を、スタッフ一同、温かくお迎えいたします。
