帯状疱疹
伊東市のよこやまファミリークリニックでは、ピリピリとした痛みや帯状の赤い発疹が特徴である帯状疱疹の診断と治療に力を入れています。JR伊東駅から徒歩1分の場所に位置する当院には、急な皮膚の痛みや違和感で相談に来られる患者さんが多くいらっしゃいます。帯状疱疹は、早期に適切な治療を開始することで、つらい神経痛などの後遺症を抑えられる可能性が高まる疾患です。救急科専門医や認定内科医の資格を持つ院長が、皮膚症状だけでなく全身の健康状態を丁寧に確認し、お一人おひとりに適したケアを提供いたします。お子さんからご高齢の方まで、地域の皆さんが安心して受診できる体制を整えています。
帯状疱疹の症状について
帯状疱疹の症状は、多くの場合、体の片側に現れる「神経痛のような痛み」から始まります。その後、痛みが起きた部位に赤い発疹や水ぶくれが帯状に広がっていくのが典型的な経過です。症状の現れ方や強さには個人差がありますが、放置すると痛みが長引く原因となりますので注意が必要です。
初期段階の違和感と痛み
皮膚に目に見える変化が現れる数日前から、チクチク、ピリピリ、あるいはズキズキとするような痛みや違和感が生じます。この段階では、虫刺されや他の病気と勘違いされることも少なくありません。痛みの感じ方は人それぞれで、触れるだけで痛む感覚過敏を伴うこともあります。
皮膚症状の出現と経過
痛みを感じていた部位に、赤い発疹(紅斑)が現れ、その上に小さな水ぶくれが密集して形成されます。これらの症状は、神経の通り道に沿って「体の片側」だけに「帯状」に出るのが大きな特徴です。胸部や背中、腰、顔面、腕、足など、全身のどこにでも発症する可能性があります。
詳細な症状については「痛みを伴う皮膚症状」のページも参照してください。
合併症と後遺症のサイン
皮膚の症状が治まった後も、数ヶ月から数年にわたって痛みが残ることがあり、これを帯状疱疹後神経痛(PHN)と呼びます。特に50歳以上の方は移行するリスクが高いと言われています。また、顔面に発症した場合は、視力障害や顔面神経麻痺、耳鳴りなどの深刻な合併症を伴うことがあるため、迅速な対応が求められます。
帯状疱疹の原因について
帯状疱疹の直接的な原因は、水痘・帯状疱疹ウイルスです。このウイルスは、初めて感染したときには「水ぼうそう」として発症します。水ぼうそうが治った後も、ウイルスは死滅することなく、脊髄近くの「神経節」という場所に潜伏し続けています。
免疫力の低下が引き金
健康なときは体の免疫力によってウイルスの活動が抑えられていますが、加齢や疲労、強いストレスなどで免疫力が低下すると、ウイルスが再び活動を開始(再活性化)します。ウイルスは神経を伝って皮膚表面に移動し、そこで炎症を起こすことで痛みや発疹が生じるのです。
発症のリスク因子
帯状疱疹を発症しやすくする主な要因として、以下の項目が挙げられます。日常生活の中で免疫を保つことが大切ですが、現代社会ではどなたにも発症の可能性があります。
- 加齢に伴う免疫機能の自然な低下(特に50歳代から急増します)・・
- 過労や睡眠不足による身体的ストレス・・
- 精神的な負担や悩みによる心理的ストレス・・
- 糖尿病やがんなどの基礎疾患がある場合・・
- ステロイド薬などの免疫抑制薬を服用している影響・・
帯状疱疹の病気の種類について
帯状疱疹は現れる部位や病態によって、いくつかの注意すべき種類や合併症に分類されます。当院ではこれらの変化を見逃さないよう、丁寧な視診と問診を行っています。
一般的な帯状疱疹
胸部や背中、腹部などの体幹部に最も多く見られるタイプです。肋間神経に沿って症状が現れることが多く、左右どちらか一方に限定されます。早期の治療により、多くは2週間から4週間程度で皮膚症状が改善に向かいます。
顔面・頭部の帯状疱疹
三叉神経という顔の神経に沿って現れます。目に近い場所に発症すると、角膜炎や結膜炎を起こし、重症化すると視力低下を招く恐れがあります。頭部に発症した場合は、激しい頭痛を伴うこともあり、非常に注意が必要です。
ラムゼイ・ハント症候群
耳の周辺に帯状疱疹が現れる特殊なタイプです。耳の痛みや発疹に加えて、顔の筋肉を動かせなくなる「顔面神経麻痺」や、耳が聞こえにくくなる「難聴」、めまいなどを引き起こします。これらは救急科専門医の視点からも、緊急性の高い病態として判断されます。
無疹性帯状疱疹
非常に稀ですが、特徴的な「発疹」が出ないまま、強い痛みだけが続くタイプです。診断が難しい場合がありますが、血液中の抗体価を調べることで判断できることがあります。皮膚に変化がないからといって痛みを放置しないことが重要です。
帯状疱疹の治療法について
帯状疱疹の治療における最大の目標は、ウイルスの増殖を速やかに抑え、痛みを緩和し、後遺症である帯状疱疹後神経痛を予防することにあります。当院では以下の治療を組み合わせて行います。
抗ウイルス薬による薬物療法
ウイルスの増殖を直接抑える「抗ウイルス薬」の内服を行います。この薬は、発症から72時間(3日)以内に開始するのが最も効果的であると言われています。水ぶくれが出始めてから時間が経過すると効果が弱まるため、「おかしいな」と思ったらすぐの受診を推奨します。
鎮痛薬による痛みの管理
急性期の激しい痛みを和らげるために、消炎鎮痛薬や神経痛専用の治療薬を処方します。痛みを我慢しすぎると神経が過敏になり、長期的な痛みに繋がりやすいため、適切な痛みのコントロールが不可欠です。症状に合わせて、塗り薬を使用することもあります。
詳細な処置については「皮膚科」のページも併せてご覧ください。
日常生活における安静とケア
帯状疱疹は「体が疲れているサイン」でもあります。薬の服用と並行して、以下の点に注意して過ごしていただきます。当院では患者さんの生活背景に合わせた具体的なアドバイスを心がけています。
- 十分な睡眠と栄養を摂り、心身ともに安静を保つ・・
- 患部を冷やさないようにし、衣類などで保温する(冷やすと痛みが強まる場合があります)・・
- 水ぶくれを無理に潰さないように注意し、清潔を保つ・・
- 免疫が低下している時期なので、飲酒や激しい運動は控える・・
点滴治療(重症の場合)
症状が広範囲であったり、顔面の合併症リスクが高かったり、高齢で内服が困難な場合には、抗ウイルス薬の点滴が必要になることがあります。当院では救急科専門医として全身管理を行いながら、必要に応じて高次医療機関との連携もスムーズに行います。
予防接種と料金について
帯状疱疹はワクチンを接種することで、発症そのものを予防したり、発症しても重症化や後遺症を抑えたりすることが期待できます。現在、日本では50歳以上の方が対象となっていますが、特定の疾患により免疫が低下している方は18歳以上から接種可能な場合もあります。
シングリックス(不活化ワクチン)
非常に高い予防効果が報告されている先進的なワクチンです。筋肉内に合計2回の接種を行う必要があります(1回目から2ヶ月後、遅くとも6ヶ月後までに2回目を接種します)。効果の持続期間も長いのが特徴です。
水痘ワクチン(生ワクチン)
1回の接種で済む比較的安価なワクチンですが、シングリックスと比較すると予防効果や持続期間はやや限定的です。また、免疫機能が著しく低下している方や、特定の治療を受けている方は接種できません。
料金について
帯状疱疹の予防接種は自費診療となります。伊東市などの自治体によっては、費用の一部助成を行っている場合がありますので、お住まいの地域の最新情報をご確認ください。
| ワクチン名 | 接種回数 | 1回あたりの費用(目安) |
|---|---|---|
| シングリックス(不活化) | 2回 | 22,000円(税込)前後 |
| 水痘ワクチン(生) | 1回 | 8,000円(税込)前後 |
詳細な費用や予約方法については「当院の自費診療について」のページをご確認ください。
帯状疱疹についてのよくある質問
Q1. 帯状疱疹は人にうつりますか?
A1. 帯状疱疹そのものがうつることはありません。ただし、水ぶくれの中にはウイルスが含まれているため、水ぼうそうにかかったことがない人(特にお子さん)には「水ぼうそう」として感染する可能性があります。全ての水ぶくれがかさぶたになるまでは、乳幼児や妊婦さんとの接触は控えましょう。
Q2. 以前かかったことがありますが、再発しますか?
A2. 一度かかると免疫ができるため再発は稀ですが、免疫力が著しく低下した場合などには再発することもあります。数%から数%程度の割合で再発する可能性があると言われていますので、過去にかかったことがある方でも、疑わしい症状が出た場合は早めにご相談ください。
Q3. お風呂に入っても大丈夫ですか?
A3. 湯船に浸かって体を温めることで、神経の血流が良くなり痛みが和らぐことが多いため、基本的には入浴をおすすめしています。ただし、石鹸で患部を強くこすらないようにし、シャワーで優しく流す程度にしてください。疲労が激しい場合は短時間の入浴に留めましょう。
Q4. 痛みだけで発疹がない場合でも受診すべきですか?
A4. はい、ぜひご相談ください。皮膚に変化が出る数日前から痛みが生じるのは帯状疱疹の典型的なサインです。また、発疹が出ない「無疹性帯状疱疹」の可能性もあります。救急科専門医の視点から、他の急を要する病気でないかどうかも含めて慎重に診断いたします。
院長より
よこやまファミリークリニックでは、帯状疱疹の早期発見と的確な治療を大切にしています。帯状疱疹は「皮膚の病気」であると同時に「神経の炎症」でもあります。激しい痛みは患者さんの日常生活や心の健康に大きな負担を与えます。私は救急科専門医および認定内科医として、多くの重症患者さんや急病の対応にあたってきました。その経験を活かし、帯状疱疹の合併症リスクを素早く見極め、適切な処置を行うことに強みを持っています。
「この痛みは何だろう」「ただの湿疹かな」と迷っている間に時間は過ぎてしまいます。JR伊東駅前というアクセスの良さを活かし、お仕事帰りや急な体調変化の際にも気軽にお立ち寄りください。また、当院には公認心理師も在籍しており、長引く痛みによる不安やストレスについても心のケアを併せて行うことが可能です。地域の皆さんの健康を守るパートナーとして、私たちは親身に寄り添います。気になる症状があれば、どうぞ我慢せずに当院へお越しください。
お子様の症状については「小児科」のページもご覧ください。
