動悸
動悸(どうき)とは、普段は意識することのない心臓の鼓動を、強く、速く、あるいは不規則に感じて不快感や不安を覚える状態を指します。胸がバクバクする、ドキンとする、脈が飛ぶといった感覚は、多くの方が経験したことのある症状ですが、その背景には自律神経の乱れから、早急な対応が必要な心疾患まで、多種多様な要因が隠れています。伊東市湯川のよこやまファミリークリニックでは、救急科専門医および認定内科医の資格を持つ院長が、動悸という日常的なサインの中に潜む重大な病気を見逃さないよう、高度な視点で診断を行っています。JR伊東駅から徒歩1分の立地にあり、専門的な心音図検査などを用いて、地域の皆さんの「胸の不安」に寄り添い、適切な改善策をご提案いたします。急な体調不良や繰り返す動悸でお悩みの方は、一人で抱え込まずにどうぞ当院へご相談ください。
動悸の原因
動悸が起こるメカニズムは非常に幅広く、日常生活のちょっとした変化から特定の疾患まで多岐にわたります。ここでは臨床の現場でよく見られる原因を整理して解説します。
生活習慣や心理的要因
心臓そのものに異常がなくても、外部からの刺激や精神状態によって動悸が引き起こされることは非常に多いです。特に現代社会では、ストレスが大きなリスク因子(病気の発症に影響する要因)となります。
- 過度なストレスや緊張、不安感による自律神経の乱れ
- カフェイン(コーヒー、エナジードリンクなど)の過剰摂取
- アルコールの摂取や、喫煙による心臓への刺激
- 睡眠不足や過労による身体的な疲労の蓄積
- 激しい運動や、脱水症状に伴う心拍数の上昇
日常的なストレスや心の疲れが気になる方は「不安感・ストレス症状」のページを参照してください。
内科的な疾患やホルモンの影響
全身の代謝や血液の状態が変化することで、心臓が必死に血液を送り出そうとして動悸が生じることがあります。これらは内科的なアプローチで原因を特定することが可能です。
- 貧血(体内の酸素が不足し、心臓が代償的に速く動く状態)
- 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など、代謝が異常に高まる病気)
- 低血糖(空腹時などに血糖値が下がりすぎることによる反応)
- 発熱や感染症による代謝の上昇
- 更年期障害に伴うホルモンバランスの急激な変化
女性特有のゆらぎについては「更年期障害」のページを確認してください。
薬の副作用やサプリメント
他の病気の治療のために服用しているお薬が、心臓の働きに影響を与えているケースもあります。市販薬であっても成分によっては動悸の原因となるため注意が必要です。
- 気管支拡張薬(喘息などの治療に用いられるもの)
- 一部の抗うつ薬や精神安定剤
- 甲状腺ホルモン製剤の調整不備
- 交感神経を刺激する成分が含まれる風邪薬や漢方薬
動悸によって引き起こされる病気
動悸が主症状となって見つかる病気の中には、放置すると脳梗塞や心不全といった重篤な事態を招くものがあります。どのような病気の可能性があるのかを知っておくことは大切です。
不整脈(脈の乱れ)
心臓の電気信号が正常に伝わらなくなることで、拍動のリズムが崩れる状態です。動悸の訴えで最も頻度が高い疾患群といえます。
- 心房細動・・心房が細かく震え、脈が完全にバラバラになる状態。血栓ができやすく、脳梗塞の原因となります。
- 期外収縮・・正常なリズムの途中で、予定より早く拍動が起こるもの。胸が「ウッ」と詰まるような感覚や、脈が飛ぶ感覚を伴います。
- 頻脈性不整脈・・心拍数が異常に速くなる状態で、めまいや失神を伴うことがあります。
心疾患(心臓そのものの異常)
不整脈以外にも、心臓の構造やポンプ機能自体に問題がある場合に動悸を感じることがあります。これらは速やかに精密検査を行う必要があります。
- 心不全・・心臓のポンプ機能が低下し、全身に十分な血液を送れなくなる状態。動悸とともに、足のむくみや息切れが現れます。
- 狭心症・心筋梗塞・・心臓に酸素を送る血管が狭くなったり詰まったりする病気です。動悸に加えて胸の痛みや圧迫感を感じることがあります。
- 心臓弁膜症・・心臓の中にある「弁」がうまく閉じたり開いたりしなくなり、血液の逆流が起きる病気です。
心臓の機能低下については「心不全」のページも併せてご覧ください。
精神・神経系の病気
身体的な異常が検査で否定(可能性がないと判断すること)された場合、心の状態が自律神経を介して動悸として現れている可能性があります。
- パニック障害・・突然の激しい動悸や呼吸困難感、死の恐怖を伴う発作を繰り返す病気です。
- 自律神経失調症・・交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、動悸やめまい、倦怠感などが現れます。
自律神経のバランスについては「自律神経失調症」のページを参照してください。
動悸の処置や治療法
よこやまファミリークリニックでは、患者さんの訴える「動悸」がどのようなタイプのものかを丁寧に見極め、その原因に応じた的確な治療を行っています。私たちは、単に症状を抑えるだけでなく、背景にある原因の解決を目指します。
原因を特定するための精密な検査
動悸は診察室にいる時には症状が出ていないことも多いため、状況に応じた様々な検査を組み合わせて診断を行います。
- 安静時心電図検査・・現在の心臓のリズムや電気的な異常を短時間で確認します。
- ホルター心電図・・小型の装置を24時間装着し、日常生活の中での脈の乱れを記録します。夜間や運動時の変化も捉えることができます。
- 心音図検査・・心臓の音を可視化し、弁の異常や雑音を詳しく分析する専門的な検査です。
- 血液検査・・甲状腺機能、貧血、電解質バランス、心臓への負担を示すマーカー(BNPなど)を測定します。
内科的・循環器的な治療
病気が特定された場合は、ガイドラインに沿った薬物療法を中心とした治療を開始します。当院では患者さんの生活背景に合わせた処方を心がけています。
不整脈や心疾患の薬物療法
脈を整える「抗不整脈薬」や、心臓の負担を減らす「β遮断薬」などを使用します。心房細動の場合は、血栓を予防するための「抗凝固薬」の使用を検討し、脳梗塞のリスクを低減させます。より高度な処置(カテーテル治療など)が必要な場合は、適切な専門医療機関と迅速に連携いたします。
内分泌・貧血へのアプローチ
甲状腺疾患が原因であれば、ホルモン値を調整する内服薬を使用します。貧血が原因の場合は、鉄剤の補給とともに、なぜ鉄分が不足しているのか(出血性の病気がないか等)を調査し、根本的な解決を図ります。
生活指導とメンタルケア
ストレスや生活習慣が主因である場合は、お薬に頼りすぎない治療も重要です。当院の院長は公認心理師の資格も持っており、心理的な側面からのアドバイスも可能です。
- カフェインやアルコールの制限、禁煙の指導
- 十分な睡眠と休養を確保するための生活リズムの改善
- 漢方薬を用いた自律神経の調整(西洋薬に抵抗がある方にも適しています)
- ストレスとの付き合い方やリラクゼーション法の助言
眠れない夜が続く方は「睡眠障害」のページもご参照ください。
動悸についてのよくある質問
Q1. 動悸がしても、すぐに収まれば受診しなくて良いですか?
A1. 一時的なものでも、心房細動のように「出たり消えたり」する不整脈もあります。特に、動悸とともにめまい、息切れ、胸の痛みを感じた場合は、重大な疾患のサインである可能性があるため、早めの受診をお勧めします。
Q2. 病院に行くと、必ず心臓の検査をされますか?
A2. まずは詳しい問診を行い、症状の出方を確認します。動悸の原因は心臓以外(貧血や甲状腺、ストレスなど)にも多いため、必要に応じて血液検査などを優先することもあります。患者さんと相談しながら、納得いただける検査を進めていきます。
Q3. ストレスで動悸がするのは、気持ちの問題なのでしょうか?
A3. 決して「気持ちの持ちよう」だけではありません。ストレスによって自律神経が過剰に反応し、実際に心臓を動かす電気信号に影響を与えている「身体的な現象」です。当院では自律神経を整えるお薬や漢方など、医学的なアプローチで症状を和らげるお手伝いをします。
Q4. 心電図で異常なしと言われましたが、まだ動悸が不安です。
A4. 安静時の心電図は数十秒の記録であるため、その瞬間に不整脈が出ていなければ「異常なし」と判定されます。症状が繰り返される場合は、24時間記録できるホルター心電図などが有効です。諦めずにご相談ください。
院長より
よこやまファミリークリニックのホームページをご覧いただき、ありがとうございます。院長の私は、これまで救急科専門医として、命に関わる緊迫した場面での心疾患治療に数多く携わってきました。また、認定内科医として全身を総合的に診るトレーニングを積んでおります。動悸という症状は、患者さんにとって非常に不安なものですが、医師にとっては「身体からの大切なメッセージ」でもあります。
私たちは、伊東駅前という通いやすい場所で、救急現場で培った「迅速かつ正確な判断」と、クリニックならではの「お一人おひとりに寄り添う丁寧な診察」の両立を大切にしています。動悸の背景に何が隠れているのか、予後(病気の経過の見通し)はどうなのか、わかりやすい言葉で丁寧にご説明いたします。また、当院には小児科専門医も在籍しており、お子さんの動悸や胸の痛みについても柔軟に対応可能です。急な体調の変化でお困りの方は「急病けがの対応」のページを参照してください。
伊東市や近隣地域にお住まいの皆さんが、胸の違和感を覚えた時に「あそこに行けば安心だ」と思っていただけるような、信頼される医療機関を目指しています。駐車場補助もあり、お車でもお越しいただけます。些細なことでも構いません、胸がドキドキして不安を感じたら、どうぞお気軽によこやまファミリークリニックの扉を叩いてください。私たちが一丸となって、あなたの健康と安心をサポートいたします。
心臓の健康状態を詳しく知りたい方は「総合内科」のページも併せてご覧ください。
