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ピロリ菌感染症

ピロリ菌感染症は、胃の粘膜にヘリコバクター・ピロリという細菌が感染し、長期間にわたって炎症を引き起こす病気です。静岡県伊東市のよこやまファミリークリニックでは、胃がんの主要な原因とされるこの菌の検査と除菌治療に力を入れています。多くの場合は幼少期に感染し、自覚症状がないまま数十年かけて胃の粘膜を傷つけていきます。放置すると慢性胃炎から胃潰瘍、さらには胃がんへと進行する恐れがあるため、早期発見が極めて重要です。JR伊東駅から徒歩1分の当院では、認定内科医である院長が、お一人おひとりの胃の状態を丁寧に確認し、精度の高い検査と、ご自身に合った適切な除菌プログラムを提案いたします。お仕事帰りや健診後の二次検査としても、お気軽にご相談いただける体制を整えています。将来の健康を守るために、まずは「菌がいるかどうか」を知ることから始めましょう。

ピロリ菌感染症の症状について

ピロリ菌に感染していても、初期段階や感染してすぐの時期には、ほとんどの方に自覚症状が現れません。これがピロリ菌の最も厄介な点であり、多くの方が「自分は大丈夫だ」と思い込んでしまう原因になっています。実際には症状がないまま、胃の粘膜では静かに炎症が進行しています。

慢性的な胃の不快感

感染が長引いて慢性胃炎の状態になると、日常的に胃の重たさや不快感を覚えるようになります。特に食後の胃もたれや、少し食べただけでお腹がいっぱいになってしまう膨満感などが代表的です。これらの症状は「加齢のせい」や「食べ過ぎ」と見過ごされがちですが、実はピロリ菌による炎症が原因であることも少なくありません。

胃の不快感に関する詳細については「胃もたれ・胃痛」のページを参照してください。

胃の痛みと吐き気

炎症がひどくなり、胃の粘膜が深く傷つくと、空腹時や食後にみぞおち辺りが痛むことがあります。また、胸やけや酸っぱいものが上がってくる感じ、あるいは繰り返す吐き気などを伴う場合も注意が必要です。ピロリ菌は胃酸を中和するアンモニアを発生させるため、胃の中のバランスが崩れ、さまざまな不調を引き起こします。

胸やけにお悩みの方は「胸やけ」のページも併せてご覧ください。

自覚症状がない場合の危険性

症状が全くない方でも、ピロリ菌が胃に棲みついている限り、胃の粘膜は徐々に薄くなっていく萎縮性胃炎へと進んでいきます。この状態は胃がんが発生しやすい「土壌」となってしまうため、症状の有無にかかわらず、40歳を過ぎたら一度は検査を受けることをお勧めしています。

慢性的な胃の炎症については「慢性胃炎・機能性ディスペプシア」のページを参照してください。

ピロリ菌感染症の原因について

ピロリ菌の感染ルートは、主に「経口感染」です。つまり、口から菌が入ることで感染します。しかし、大人になってから日常生活の中で感染することは稀であり、多くは免疫力が十分に備わっていない5歳以下の乳幼児期に感染が成立すると考えられています。

幼少期の家庭内感染

現代の日本において最も多い原因は、親から子への家庭内感染です。ピロリ菌に感染している大人が、離乳食を口移しで与えたり、同じ箸やスプーンを使用したりすることで、唾液を介して子供の胃に菌が入り込みます。一度感染すると、除菌治療をしない限り一生涯、胃の中に棲みつき続けます。

衛生環境と飲料水

かつての日本では、上下水道が十分に整備されていなかったため、井戸水や河川水の中にいたピロリ菌を摂取することで感染が広がっていました。そのため、現在の高齢者層では感染率が非常に高い傾向にあります。現在の日本では水系感染はほとんどありませんが、過去の感染が現在の病気につながっています。

大人になってからの感染リスク

健康な大人がピロリ菌を飲み込んだとしても、胃の免疫機能や胃酸の働きによって、菌が定着することはほとんどありません。そのため、日常生活において神経質に食器の共有を避ける必要はありませんが、ご自身が感染している場合は、将来のお子さんやお孫さんへの感染を防ぐためにも除菌を検討することが大切です。

ピロリ菌感染症の病気の種類について

ピロリ菌は単に胃に居座るだけでなく、長い年月をかけて胃の構造そのものを変えてしまい、いくつかの深刻な病気を引き起こします。当院では、これらの疾患への進展を防ぐことを診療の目的としています。

慢性胃炎(萎縮性胃炎)

ピロリ菌が棲みつくと、胃の粘膜は常に炎症を起こした状態になります。これが数十年続くと、粘膜が薄く痩せてしまう萎縮性胃炎となります。萎縮が進んだ胃は、胃液を十分に分泌できなくなり、消化機能が低下するだけでなく、細胞が異常を起こしやすくなります。

胃潰瘍・十二指腸潰瘍

ピロリ菌による炎症は、胃や十二指腸の粘膜を攻撃し、深い傷を作ります。これが潰瘍です。かつて潰瘍はストレスが主原因と思われていましたが、現在ではピロリ菌が最大のリスク因子であることが判明しています。除菌をしないと、せっかく治療しても再発を繰り返す特徴があります。

胃潰瘍の症状や治療については「胃潰瘍」のページを参照してください。

胃がん

日本人の胃がんの約95パーセント以上にピロリ菌が関与していると言われています。長期間の炎症によってDNAが傷つき、がん細胞が発生します。ピロリ菌を除菌することで、胃がんの発生率を大幅に下げることが期待できますが、除菌後もリスクがゼロになるわけではないため継続的な観察が必要です。

胃MALTリンパ腫・特発性血小板減少性紫斑病

ピロリ菌は胃がん以外にも、胃のリンパ組織にできる特殊な腫瘍や、血液の病気である血小板減少症にも深く関わっています。これらの病気も、ピロリ菌を除菌することで劇的に改善したり、寛解(症状が落ち着いて安定した状態)に向かったりすることがあります。

ピロリ菌の検査法について

よこやまファミリークリニックでは、患者さんの負担が少なく、精度の高い検査方法を選択しています。大きく分けて、内視鏡(胃カメラ)を使う方法と、使わない方法があります。

尿素呼気試験

検査用の薬を服用し、その前後の吐き出した息(呼気)を採取して調べる方法です。非常に精度が高く、座ったまま短時間で終わるため、当院でも除菌判定などの際に推奨している検査です。

便中抗原検査

便の中にピロリ菌の成分が含まれているかを調べる検査です。息を止めるのが難しいお子さんや、高齢の方でも負担なく受けることが可能です。尿素呼気試験と並んで精度の高い方法です。

血液・尿抗体検査

血液や尿の中に、ピロリ菌に対する抗体があるかを調べます。健康診断などで広く行われている方法ですが、過去に感染していて現在は菌がいない場合でも陽性と出ることがあり、確定診断には追加の検査が必要になることもあります。

内視鏡による組織検査

胃カメラの際に胃の粘膜を小さく採取し、顕微鏡で直接菌を確認したり、試薬に反応させたりする方法です。胃の粘膜の状態(炎症や萎縮の程度)を直接確認できるのが最大のメリットです。

ピロリ菌感染症の治療法について

ピロリ菌の治療は、飲み薬による除菌治療が基本です。1週間、決まった時間に薬を服用していただくことで、胃の中からピロリ菌を追い出します。

一次除菌治療

最初に試みる治療で、3種類の薬(胃酸を抑える薬と2種類の抗菌薬)を1日2回、7日間続けて服用します。以前に比べて、現在広く用いられている胃酸抑制薬(ボノプラザンなど)は非常に強力で、一次除菌の成功率は90パーセント程度まで高まっています。

二次除菌治療

一次除菌で菌が残ってしまった場合に行う治療です。抗菌薬の1種類を別の薬に変更して、再び7日間服用します。二次除菌まで含めると、ほとんどのケースで除菌を完了させることができます。二次除菌までは健康保険が適用されます。

除菌治療中の注意点

治療を成功させるために、特に守っていただきたいポイントがいくつかあります。途中で薬を飲み忘れたり中断したりすると、菌が耐性を持ってしまい、薬が効かなくなる恐れがあります。

  • 必ず飲み切る・・自己判断で中止せず、7日間継続してください。
  • 禁酒する・・アルコールは薬の分解を妨げ、副作用を強める可能性があります。
  • 副作用への理解・・下痢や軟便、味覚の変化が出ることがありますが、多くは軽度です。
  • 再検査を受ける・・服用終了から1~2ヶ月後に、必ず除菌が成功したかの判定検査を受けてください。

料金について

ピロリ菌の検査および除菌治療は、保険適用となる条件が決まっています。具体的には、内視鏡検査(胃カメラ)で慢性胃炎や胃潰瘍などが確認された場合に保険が適用されます。健診の血液検査等で陽性となっただけでは自費診療となる場合がありますので、まずは診察にてご相談ください。

項目 保険適用(3割負担の場合)の目安 備考
初診・診察料 約1,000円 - 1,500円 検査内容により前後します
ピロリ菌判定検査 約1,500円 - 3,000円 呼気試験、便検査など
除菌治療薬(7日分) 約2,000円 - 3,000円 薬局でのお支払い分
内視鏡検査(胃カメラ) 約4,000円 - 10,000円 組織採取の有無による

※料金は概算です。他の検査を併用する場合や、処方される薬の種類によって変動します。

ピロリ菌感染症についてのよくある質問

Q1. 除菌すれば胃がんにならないのですか?

A1. 除菌によって胃がんになるリスクを確実に下げることができますが、ゼロにすることはできません。特に、除菌前にすでに胃の粘膜の萎縮が進んでいる方は、除菌後も定期的に内視鏡検査を受けることが大切です。当院では除菌後のアフターフォローも丁寧に行っています。

Q2. 薬の副作用が心配です。どのようなものがありますか?

A2. 最も多いのは下痢や軟便ですが、多くは服用期間中の一時的なものです。また、口の中が苦く感じる味覚異常や、稀に発疹が出ることがあります。日常生活に支障が出るほどひどい場合や、血便が出るような場合はすぐに服用を中止してご連絡ください。

Q3. 子供にピロリ菌検査を受けさせたほうがいいですか?

A3. お子さんに腹痛や貧血などの具体的な症状がない限り、急いで検査をする必要はありません。除菌治療自体が抗菌薬をしっかり飲む必要があるため、一般的には中学生以降で検討されることが多いです。ご心配な場合は小児科も併設している当院へご相談ください。

お子さんの体調全般については「小児科」のページも参照してください。

Q4. 家族にピロリ菌がいる場合、自分も検査すべきですか?

A4. はい、お勧めします。ピロリ菌は家庭内感染が主なルートであるため、ご家族に感染者がいる場合や、胃がんにかかった方がいる場合は、ご自身も感染している可能性が高いといえます。早めに感染の有無を確認することが最大の予防になります。

院長より

ピロリ菌は「沈黙の細菌」とも呼ばれ、気づかないうちに私たちの胃を蝕んでいきます。しかし、現代の医療においてピロリ菌感染症は、正しく検査し、適切に薬を飲めば、高い確率で克服できる病気になりました。私は認定内科医として、また救急科専門医として、日々多くの患者さんの急な体調不良や慢性疾患に向き合っていますが、その中でもピロリ菌の除菌は「将来の重大な病気を防ぐ」という点で非常に価値のある治療だと考えています。静岡県伊東市の湯川にある私たちのクリニックは、伊東駅から徒歩1分という場所にあり、お忙しい方でも通いやすいのが自慢です。駐車場補助もございますので、お車でも安心してお越しいただけます。救急医療の現場で培った判断力と、内科医としてのきめ細やかな視点を活かし、みなさんの胃の健康を守るお手伝いをいたします。「胃の調子がなんとなく悪い」「健診で指摘された」など、どんな小さなきっかけでも構いません。私たちと一緒に、胃の健康への第一歩を踏み出してみませんか。スタッフ一同、優しく丁寧な対応を心がけてお待ちしております。

当院の診療への想いについては「当院の特徴」のページをぜひご覧ください。

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